おとてく

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作曲家/レコーディングエンジニア。フリーランスでギリギリ生きていけてる33歳が書くメディア。

マイクプリを使ってワンランク上の音を録ろう!オススメ機種も紹介!

マイクプリって名前の機材、DTM関連の記事を読んでいるとよく見かけますよね?

 

しかし、意外と何をするものなのか分かってない方も多いのでは?

今回は、マイクプリの役割と使用するメリット、繋ぎ方についての記事。

僕のオススメ機種も紹介しますよ!

 

 

マイクプリとは?

マイクプリ、正確にはマイクプリアンプと言います。

HA(ヘッドアンプ、エイチエー)ということもありますね。

 

マイクプリの役割

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そもそもマイクから出ている音というのは、ひじょ〜〜〜うに小さいのです。

電圧にしておよそ数mV。(ミリボルト)

もちろんマイクの種類によって前後しますが、「ミリ」と付いてるあたりからも、かなり小さいのが分かります。

この小さいレベルをマイクレベルと呼んでいます。

 

で、こんな小さな音のままでは、ケーブルやら色んな機材やらを通っている間にノイズにかき消されてしまう危険性があります。

いや、たとえかき消されなかったとしても、小さすぎて聞こえません

 

そこで、この小さい音を大きく増幅するために、マイクプリの出番となります。

ここで電圧を何百倍にもします!

何百倍にも、という時点で、いかに元々の音が小さかったかが分かるかと思います。

 

ちなみに増幅して大きくなった後のレベルをラインレベルと呼びます。

このラインレベルは基準値がいくつかあるんですが、一応「ぷらよん」と呼ばれる+4dBは電圧に直すと1.23Vです。ここ覚えなくていいです。

 

基本的に、コンプレッサーなどのエフェクターやレコーダー等、ほとんどの音響機器の中を通っているのはラインレベルだと思っておいてください。

マイクの音を、他の機器で扱えるレベルまで上げるのがマイクプリと考えると分かりやすいかもしれません。

 

ん?ここで疑問が・・・

「いや、俺マイクプリなんて使ってないけど、マイクで録った音ちゃんと聞こえるよ???」

こんな疑問が湧いてきた方もいるのではないかと思います。

 

それは、オーディオインターフェイスにマイクプリが内蔵されているからです。

最近の小型のオーディオインターフェイス(以下「i/o」)は、かなりの割合でマイクプリを内蔵しています。

 

だったらソレでいいじゃん!なんて声も聞こえてきそうですが、

i/oはあくまで、アナログの電気信号をPCに取り込むためにデジタルに変換する機械です。

なので、マイクプリは 程度に考えられている製品も多いのです。

とくに、バスパワータイプ*1のi/oはその傾向が強いようです。

 

現に、レコーディングスタジオで使われているようなi/oにはマイクプリは内蔵されていません。

 

 

個別のマイクプリを使うメリット

i/o内蔵のマイクプリではなく、個別のマイクプリを使うメリットはどこにあるのでしょうか。

 

メリット①音質の向上

これが最も大きいです。

 

前述したように、i/oに内蔵のマイクプリは、おまけ程度に付いているものが多いのが現状です。

特に、バスパワーで動くi/oだと心許ないです。やはり電圧を何百倍にもする部分ですから。

 

メリット②コンプレッサーの掛け録りができる

これも大きな理由のひとつです。

 

前述したように、他の音響機器に入力するにはラインレベルまで増幅されていないといけません。

コンプレッサーを掛け録りしようと思ったら、必ず先にマイクプリを通ってラインレベルに持ち上げる必要があるのです。

 

なので、こればかりはi/oにマイクプリが内蔵されていてもどうしようもありません。

 

掛け録りについてはこちらの記事が参考になります。 

 

メリット③キャラクター付けができる

マイクプリにはそれぞれ個性があります。

太い音で録れるもの、透明感のある音で録れるもの。

 

録音するパートによって使い分けることで、それぞれにキャラクターを付けて差別化を図ることが可能です。

 

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繋ぎ方は簡単だが注意点が2つ

これは簡単。

マイク → マイクプリ → i/o

の順で接続するだけです。 

 

注意点

i/oのインプットはラインイン

i/oのインプットには、「マイクイン」と「ラインイン」がありますね。

このうちのラインインに接続してください

 

「マイク録りなのにラインイン?」と思うかもしれませんね。

これ、呼び方が不正確なんですよ。

本当なら「マイク イン」と「ライン イン」と言うべきなんです。

つまり、「マイクイン」は「マイクを入力するところ」ではなく、「マイクレベルを入力するところ」なんですね。

 

なので、マイクプリで増幅された後の音(=ラインレベル)はラインインに接続してください。

 

少し脱線しますが、ということは、マイクプリも「マイクレベルを入力する機材」なんですね。

ですから、ギターを入力しても良いわけです。

ただし、インピーダンスには注意。

ギター録りとインピーダンスについてはこちらの記事が参考になります。 

 

ファンタム電源

もうひとつの注意点は、コンデンサーマイクを使う場合。

ファンタム電源はマイクプリ側で入れるという点です。

i/oのファンタム電源を入れるのはNGです。

 

もちろん、ダイナミックマイクを使う場合はファンタム電源はオフにしてくださいね!

 

オススメ機種

低価格帯

Focusrite ISA one

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周波数のレンジは広いですが、クリアというよりはウォームな印象のマイクプリ。

DTMer一番人気か!?というくらいよく見かける機種ですね。 

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PreSonus TubePreV2

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コスパ高し!!

2万円前後で手に入りますが、真空管のマイクプリです。

DRIVEのツマミを上げていくと倍音が足されていき、音のキャラクターが変わります。 

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高価格帯

Focusrite ISA430 mkII

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非常に好きな機種。

といってもボーカルとアコギくらいにしか使ったこと無いんですが・・・笑

コンプレッサーとEQも付属してます。

EQは使ったこと無いんですが、このコンプはナチュラルな効きで非常に好きです。

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TUBE-TECH MP1A

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レコスタ2軒に1軒は置いてるんじゃないかというほど、非常によく見かける定番機種です。

素直でクリアな音がして、繊細なニュアンスも再現してくれます。

歌録りの仕事で、現場にこれがあったら確実に使います。

それくらい信頼してます。 

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以上、マイクプリについてでした!

 

 

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*1:パソコンを通してUSB端子から電力を供給するタイプのことを言います。