おとてく

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作曲家/レコーディングエンジニア。フリーランスでギリギリ生きていけてる33歳が書くメディア。

作曲家・レコーディングエンジニアがおすすめのマイクを7種紹介!

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歌や生楽器を録ろうとすると必ず使うことになるのがマイクです。

ネットを見ても、雑誌を読んでも、星の数ほどのマイクが紹介されていて、

いったい何を買えばいいか分からない!という人も多いかと思います。

 

そこで今回は、作曲家であり、レコーディングエンジニアでもある僕が、独断と偏見でオススメのマイクを7種紹介します!

 

 

オールマイティタイプ

まずは、幅広い用途に使えるマイクを紹介。

最初の1本に選ぶならこういうタイプがいいのでは?という3機種です。

割となんでもいけるマイクたちですが、あえて不得意分野も書いておきます。

 

SM57

メーカーはSHURE。

ダイナミックマイク。

マイク界の超スタンダード。

楽器向けマイクのイメージがありますが、歌に使うことも結構あります。

 

特徴

カラッと乾いた音のするマイクです。輪郭もくっきりと見えます。

比較的頑丈なのでPA現場でもよく使われています。

指向性は狭め

 

得意

・打楽器

とくにスネアドラムでは大定番です。

明るく、くっきりとした音で録れます。

過去に聴き比べを行った記事はこちら。 

 

・ギターアンプ

低域は適度に引き締しまり、高域は繊細。

歪みからクリーンまでなんでもOKですね。

 

・ボーカル

こもり気味の男性ボーカルならという条件付きですが、最適です。

スッキリとした音で録ってくれますよ。

自分の声が抜けてこないとお悩みの男性ボーカリストさん、試す価値アリです。

 

不得意

・低音

バスドラムやベースアンプだとローが物足りないです。

ちょっと固い音にもなってしまいます。

 

・繊細なニュアンスの録音

あまり細かい微妙なニュアンスは録れません。

それが使いやすさにも繋がっているんですけどね。

 

 

NT2-A 

メーカーはRODE。

コンデンサーマイク。

大ヒットした「NT2」というマイクの後継機種です。

めっちゃ安いのに高級マイクみたいな音がする!と爆発的に売れました。

(上のAmazonのリンクの画像は1世代前のNT2-Aですね。今買うともちろん現行機種が届くはずです。)

 

特徴

指向性を単一指向/無指向/双指向の3段階に切り替えられます。

ローカットスイッチ、パッドスイッチも装備。

指向性は、単一に切り替えても広めです。(これはラージダイアフラムのマイクなら当然のことではありますが)

かなり重いのでマイクスタンドはしっかりしたものを使ってください!

 

得意

・ボーカル

男性女性どちらもOK。

抜けのいい音です。

繊細なニュアンスも充分に録れます。

 

・アコースティックギター

弾き語りの優しい音というよりは、バンドサウンドの中に混ざるアコギが得意

ジャキジャキとしたパーカッシブな部分がよく録れます。

 

不得意

・ドラムのオーバーヘッド

ラージダイアフラムのコンデンサーマイクはドラムのオーバーヘッドマイクによく使われています。

が、NT2-Aはドラムに立てるとちょっと音が暴れますね。

耳に痛い音になる印象です。

 

 

AT4050  

メーカーはaudio-technica。

コンデンサーマイク。

オーディオテクニカ(通称:オーテク)はヘッドフォンでも有名な日本のメーカーです。

 

特徴

こちらも指向性を単一指向/無指向/双指向の3段階に切り替えられます。

ローカットスイッチ、パッドスイッチも装備。

んでやっぱり指向性は単一に切り替えても広めです。

癖の無いマイクで、それでいて芯のある生々しいサウンドが録れる機種です。

付属のサスペンションホルダが恐ろし〜く頼りないので、ホルダだけ別途買った方がいいかも?

 

得意

・アコースティックギター

こちらはNT2-Aとは逆で、優しい音が得意。

アルペジオの繊細なニュアンスもいい感じ。

じゃかじゃか弾いたストロークでも固くなりにくいです。

 

・オフマイク

音源とマイクとの距離がバッチリ音に現れます。

部屋鳴り感を録りたいならこれ。

 

不得意

・とくに無し 

んー、このマイクを立てておけば大きな失敗はないですかね。

何をやっても及第点を出してくれる優等生マイクです。

 

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特化型タイプ

最初に買う1本という感じではないですが、用途がある程度決まっている人におすすめしたいのがこちらの4機種です。

一点特化型!という感じで、スペシャリストなマイクたちです。

ということは不得意分野はたくさんあるということで、

得意分野だけ紹介しておきます。

 

Cardinal

メーカーはElectro-Voice。

コンデンサーマイク。

Blue Microphones社と共同開発されたマイクです。

 

特徴

木目の見える赤いボディがなんとも独特です。

周波数レンジは広いですね。低域がふくよかです。高域の伸びもあります。

ボーカルだと太すぎる傾向があり、特に男性ボーカルには合わないことが多いです。

指向性は単一のみとなっていますが、やや広めです。

 

得意

・タム

ふくよかに録れてタムとの相性は抜群です。

アタック感も充分に出てくれます。 

 

・アコースティックギター

低域でも輪郭がハッキリして、高域もすーっと伸びます。

ストロークのジャキジャキ感もOK。

 

 

Baby Bottle

メーカーはBlue Microphones。

コンデンサーマイク。

指向性は単一のみ。

今はBaby Bottle SLというローカットスイッチ、パッドスイッチを装備したバージョンもリリースされていますが、

そちらは使ったことが無いのでノーマルバージョンのレビューを。

 

特徴

太くてどっしりとした音が印象的です。

メーカーから出されている周波数特性を見る限りでは高域も強そうなんですが、

実際の音を聴くと高域はソフトです。

 

得意

・ボーカル

非常に太く録れます

パワフルなボーカリストにも最適。

抜けの良さではNT2-Aに軍配が上がりますが、力強さではこちらが上です。

 

 

TLM102

メーカーはNEUMANN。

コンデンサーマイク。

大御所マイクブランドであるノイマンがリリースした低価格マイクです。

こちらも指向性は単一のみ。

 

特徴

コンパクトなボディで、かなり軽いです。

非常にスッキリとしたクリアな音で録れます。

ただ、NEUMANNの上位機種とは全くおもむきの違う音なので、ブランド名だけに惹かれて買うのはやめた方がいいです。

 

得意

・ナレーション

ナレーションやスピーチに最適

歌だとスッキリしすぎて味気なく感じますが、ナレーションだと雑味が無くまとまって感じます。

YouTuberなんかにもオススメできるかと。

ただ、喋り用のマイクに6万はしんどいかも・・・?

 

 

NT1-A

メーカーはRODE。

コンデンサーマイク。

指向性は単一のみ。

NT2-Aの各種スイッチを省いたバージョンと思われがちですが、音の雰囲気は違います。

 

特徴

ちょっと見た目はチープです。

ただ軽い!

音はスッキリとしており、意外と周波数レンジも広めです。

 

得意

・ナレーション

こちらもナレーションやスピーチに最適。

歌や楽器だと音楽的じゃなさすぎて使えません。中域の密度が足りないです。

ですが、喋り用のマイクと割り切るのなら最もオススメできます。

TLM102の1/3の値段ですからね。

 

まとめ

仕事柄、NEUMANNのU87やAKGのC12VRといった高価格のマイクも使いますが、

高いマイクが良いのは当たり前なので、低価格帯のマイクに絞って紹介しました。

 

しかし、今回紹介した7機種は、高価格帯のマイクにも引けを取らないマイクばかりです。

 

ボーカルのマイクをBaby Bottle、U87、C414で録り比べて、最終的にチョイスしたのがBaby Bottleだったなんて例もあります。

大抵のエンジニアがスネアに立てるマイクのファーストチョイスはSM57ですしね。

 

どれも、僕が仕事をしている中で実際に使って、聴いた上で紹介していますので、

自信を持っておすすめできますよ!

 

 

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