おとてく

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作曲家/レコーディングエンジニア。フリーランスでギリギリ生きていけてる33歳が書くメディア。

スタジオ246OSAKAのセルフレコーディングサービスが安くて素晴らしかった件!

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梅田のお隣、中崎町にあるスタジオ246 OSAKAでレコーディングをしてきました!

 

スタジオ246のなかにはレコーディングスタジオもありますが、

僕が利用したのは、

「セルフレコーディング」というサービスです。

 

今回、僕は学生時代の友人がやっているバンドの録音をすることになりました。

予算の都合上、ふつうのレコーディングスタジオを借りるのは難しいということで、このサービスを利用することになった次第です。

 

基本的にスタジオ246はリハスタなんですが、

OSAKA店には「SELF REC ROOM」という、いわゆるコントロールルーム*1的な部屋が用意されているのです。

 

そして、普段はリハーサルに使われている「3st」と「SELF REC ROOM」をリンクすることで、バンド等の演奏をレコーディングできるわけです。

 

http://widewindows.com/selfrecording/images/common/sr_osaka_exsample02.png 

詳しく見ていきましょう! 

 

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246のセルフレコーディングサービスでできること

16chのマイク信号を録れる

「3st」には16ch分のマルチコネクタボックスが用意されています。

ここにマイクケーブルを接続することで、「SELF REC ROOM」に音を送ることが出来るのです。

http://www.soundhouse.co.jp/images/shop/prod_img/c/canare_12b2n1f77.jpg

マルチコネクタボックス(こちらは12chですが246にあるのは16chです)

 

そして、「SELF REC ROOM」側にはキャノン(XLR)のスネークケーブル*2が16ch分出ていて、これをマイクプリアンプに接続すれば良いわけです。

 

2mix以外に各パートを単独で送れる

「SELF REC ROOM」で聞いている2mixは、「3st」のキューボックス(FURMAN HR-6)にも送られます。

また、「SELF REC ROOM」にあるミキサーのAUXセンド1〜4が、キューボックスのサブミックス1〜4に送られていて

ドラムだけ、ベースだけ、クリックだけ、という風に、ミュージシャンが個別に自分の聞きたいパートだけ音量を上げることが出来るわけです。

http://www.electroharmonix.co.jp/furman/img/hr6_large.jpg

キューボックス(画像引用:FURMAN HDS-6 / HR-6)

 

エンジニアとミュージシャンのコミュニケーションも無問題

「SELF REC ROOM」にMACKIEのBig Knobがあり、こちらに内蔵されたトークバックマイクを用いて喋ることができます

この声もキューボックスに送られますので、ミュージシャンに声が届くわけです。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81xsulJ0F%2BL._SL1500_.jpg

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そして、ミュージシャン側にも喋り用のマイクを置けば、お互いにコミュニケーションを取れるようになります。

 

利用の流れ

持参する必要があるもの

PC

これは当然。

インターフェイス

これも当然。

僕は8chマイクプリ付きのi/oを持参しました。

ただし有料レンタルはあります。

マイクプリアンプ

必要に応じて。

今回のRECは8chでは足りなかったので、i/oに加えさらに8chマイクプリを持っていきました。*3

マイク 

こちらも必要に応じて。

「3st」に常設でSM57が3本程度ありました。

やはり有料になりますがレンタルはあります。

 

持っていかなくてもOKなもの

ケーブル類

マイクケーブルは「3st」にたくさんありますし、足りなければ無料で貸してくれます。

インターフェイスのアウトプットを結線するためのフォンケーブルも貸してくれるようです。

マイクスタンド

「3st」にTAMAの標準ブームスタンドがたくさんありました。

クランプなど特殊なものが必要なら持参した方がいいです。

 

セッティングは自分で

あくまで、「セルフ」レコーディングですから、セッティングも自分で行います。

持参したPCやインターフェイス、マイクプリを「SELF REC ROOM」にイチからセッティングしなければなりません。

もちろん、「3st」のマイクセッティングもセルフです。

 

ここに意外と時間がかかります。

初めて利用する場合は、1時間程度かかるものと想定しておいた方が良いでしょう。

アウトプット(モニター環境)をセッティング

持参したインターフェイスのアウトプットをミキサーに結線します。

写真のようにパッチベイが出ていますので、わざわざミキサーの裏側に回り込む必要はありません。

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2mix以外に単独を送りたい場合は、3ch以降のアウトプットも結線しておきます。

 

インプットをセッティング

「SELF REC ROOM」に出ている16chスネークケーブルを、インターフェイスやマイクプリに結線します。

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この時に注意してほしいのですが、

写真のように、片方の機材の端子が表に出ていて(上の機材)、もう片方の機材の端子は裏に出ている(下の機材)場合、どちらか片方にはスネークケーブルが届きません

ですので、それを延長する短いケーブルが必要になります。

 

マイクセッティング

これは通常のレコーディングでも行うセッティングですね。

「3st」のマルチコネクタボックスのインプット1〜16が、「SELF REC ROOM」のスネークケーブル1〜16に対応しています。

 

リハーサル、レコーディング、バラシ

あとは普通に録るだけ。

バラすのにも時間がかかります。30分は見ておいた方が良いでしょう。

 

セルフレコーディングのメリットとデメリット

メリット 

安い

とにかく安い

僕が今回利用したパターンだと、

「3st」の料金¥2,050/1時間 +「SELF REC ROOM」の料金¥300/1時間で、

¥2,350/1時間です。

 

ちなみに246内にあるレコーディングスタジオを使用した場合は¥6,160/1時間みたいです。(これも相当安いですけどね・・・)

通常、ドラムが録れる規模のレコーディングスタジオを借りた場合は¥30,000/1時間前後かかります。

 

ミュージシャンが緊張しない

普段リハーサルをしている部屋で演奏できますからね。

レコスタ特有の閉塞感みたいなものがないです。

 

意外と部屋鳴りがいい

意外と言ったら失礼ですが、リハスタってお店によってはイヤな反響が多かったりするんですよ。

246は吸音もしっかりしていて、かといってデッドすぎるということもなく、ルームアコースティックは良好でした。

 

デメリット

セッティングに時間がかかる

前述したように、仕込みに1時間、バラシに30分くらい見ておいた方がいいです。

通常のレコーディングスタジオならi/oのアウトの結線なんかは繋ぎっぱなしなわけですが、そこもイチからやらないといけないので、そこは大変です。

 

部屋が離れている

「SELF REC ROOM」と「3st」は、音は繋がっているものの部屋同士は離れています。

ですので、ミュージシャンの様子を窓越しに見ることは出来ません

 

まとめ

と、まぁこんな感じで利用できる246のセルフレコーディング。

 

いまのところ、OSAKA店とNAGOYA店だけのサービスのようですが、お近くにお住まいの方は一度利用してみてはいかがでしょうか!

 

 

 

この記事を書いた人のTwitterはこちら。 

*1:レコーディングスタジオにおいて、ミキサー等の録音に必要な機材が置かれた部屋。

エンジニアはこちらの部屋でDAW(まれにテープレコーダーとかも)に音を記録していきます。

*2:配線をシンプルにするために、8chないし16chのケーブルを1本にまとめたケーブルで、先端のプラグ部分だけが分かれた形状になったものです。

*3:このマイクプリアンプからADATでi/oに入力しました。計16chです。