おとてく

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作曲家/レコーディングエンジニア。フリーランスでギリギリ生きていけてる33歳が書くメディア。

平行調と同主調、そしてマイナーキーのダイアトニックコード

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ここしばらく、「コードが分かると作曲が出来る!」をテーマに記事を書かせていただいています。

「作曲に使うコードを知ろう!」編

「作曲にはコードの順番が大事!」編

「コードを楽器へ割り振ろう!」編

 

で、④「ダイアトニック以外のコードを使ってみよう!」編を執筆していたのですが、書いているなかで、どうしても平行調同主調の話が必要になってきたんです。

ですので、先に「平行調と同主調、そしてマイナーキーのダイアトニックコード」をお送りします!

 

「そもそも“キー”ってなんぞや?」という方は、先に「曲のキー」って何?が分かる!音楽理論なんて知らないという人に向けて解説!をご覧ください。

 

平行調

まずは平行調

同じ調号によって示される調。並行調とも書く。

引用:関係調 - Wikipedia

 

・・・これだけじゃよく分かりませんね。

 

簡単に言うと、平行調とは、「キーの中で使われる基本の7つの構成音が同じであるメジャーキーとマイナーキーの関係」のことです。 

たとえば、Cメジャーキーで使われる基本の7つの構成音は「ドレミファソラシ(ド)」ですが、

これを「ラ」から始めて「ラシドレミファソ(ラ)」というスケール*1にすればAマイナーキーになります。

使っている7つの音が同じですね。

 

このようになるメジャー⇔マイナーのキーの関係を平行調と言います。

 

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平行調の関係にあるキー一覧

 

 

同主調

つぎは同主調

同じ主音(第一音)を持つ調。「同名調(どうめいちょう)」ともいう 

引用:関係調 - Wikipedia

 

・・・これは何となく分かりそうですね。

 

簡単に言うと、同主調とは、メジャーキーとかマイナーキーの“〇”の部分が同じになるキーの関係を言います。

一覧を見れば一目瞭然です。

 

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同主調の関係にあるキー一覧

これはそのまんまなので分かりやすいですね。  

  

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マイナーキーのダイアトニックコード

では、マイナーキーのダイアトニックコードも見てみましょう。

ダイアトニックコードについては、コードが分かると作曲が出来る!「作曲に使うコードを知ろう!」編をご覧ください。

 

まず、Cメジャーキーの平行調であるAマイナーキーで使われるダイアトニックコードはこちらです。

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AマイナーキーなのでAmから書き始めましたが、

これをCから始めると、

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こうなります。

 

四和音にすると、

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こうです。

 

そう。

これ、Cメジャーキーと全く同じなんですね。 

※本来、AマイナーキーなのでAmから書き始めるべきところでしょうが、このブログでは、分かりやすさを重視するため、この書き方でいきます。

 

マイナーキーには3種類ある

「ほな、CメジャーキーもAマイナーキーもイコールで考えればええんやな!」

 

はい、基本的にはそうです。

 

ただし、マイナーキーにはスケールが3種類あるので、ダイアトニックコードも3パターンあることになります。

 

ナチュラルマイナースケール

1種類目がナチュラルマイナースケール

Aマイナーキーの場合は、

ラシドレミファソ(ラ)

になります。 

これが、先ほど紹介した、メジャーキーと全く同じ構成音になるパターンですね。

 

 

ハーモニックマイナースケール 

2種類目はハーモニックマイナースケール

Aマイナーキーの場合、これは、

ラシドレミファソ♯(ラ)

になります。

7つ目の音が半音上がりましたね。

 

ということは、ダイアトニックコードも変わってきちゃいます。 

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「Caug」、「E」、「G♯dim」といった、Cメジャーキーには登場しなかったコードが登場してますね。

ちなみに、三角を付けた「Caug」というコードは、理屈上はダイアトニックコードになるものの、あまり使われません。

 

四和音にすると、

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こうなります。 

 

 

メロディックマイナースケール

3種類目はメロディックマイナースケール

Aマイナーキーの場合は、

ラシドレミファ♯ソ♯(ラ)

になります。

6つ目、7つ目の音が半音上がりましたね。

 

ということは、ダイアトニックコードはこうなります。

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「Am」以外は全て、Cメジャーキーには登場しなかったコードですね。

こちらも、三角を付けた「Caug」、「Bm」というコードは、理屈上はダイアトニックコードになるものの、あまり使われません。

 

四和音にすると、

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こうなります。

 

ハーモニックマイナースケールメロディックマイナースケールは、一見取っ付きにくいですが、曲を作っていると自然に出てきてしまう音階ではあります。

意外とよく使われていますので、マイナーキーの曲に出会ったら注意して聴いてみてください。

  

 

ついでに、Cメジャーキーの同主調であるCマイナーキーのダイアトニックコードも見てみましょう。 

三和音、四和音つづけてどうぞ。

とりあえず、ナチュラルマイナースケールだけ紹介します。

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同主調の関係にあるメジャー⇔マイナーは、〇メジャーキーとか〇マイナーキーの“〇”の部分が同じなので見つけやすいですが、

中身のダイアトニックコードは全く違ってきますね。

 

まとめ

・平行調とは、キーの中で使われる基本の7つの構成音が同じであるキーの関係のこと。

 

・同主調とは、〇メジャーキーとか〇マイナーキーの“〇”の部分が同じになるキーの関係のこと。

 

・マイナーキーのダイアトニックコードは、ナチュラルマイナースケールの場合は、平行調の関係にあるメジャーキーと同じものが使われている。

 

・ハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケールの場合は、ダイアトニックコードも変わってくる。

 

 

 

 

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*1:「音階」のことです。