おとてく

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作曲家/レコーディングエンジニア。フリーランスでギリギリ生きていけてる35歳が書くメディア。

スピーカーケーブルって何?普通のシールドじゃダメなの?

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セパレート型のアンプ*1の裏側って見たことありますか?

アンプヘッドとスピーカーの間がケーブルで繋がっていますね。

あのケーブルがスピーカーケーブルです。

 

アレって、ギターやベースにつなぐいわゆる普通のシールドと見た目が変わらないやつもありますよね?

そういう楽器用のシールドケーブルとスピーカーケーブルは何が違うのでしょうか?

 

出力レベル

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楽器用のケーブルとスピーカーケーブルの違いを説明するために、まずは出力レベルについてお話ししておきましょう。

マイクレベル

楽器からプリアンプまでの出力レベルです。

 

出力レベルは非常に小さく、ここに使うのはおなじみの楽器用シールドケーブルです。

マイクレベル 出力が小さい

 

ラインレベル

プリアンプからパワーアンプまでの出力レベルです。

 

多くのアンプヘッドはプリアンプとパワーアンプが一体になっていますので、ギタリストの皆さんにはイメージしづらい部分かもしれませんね。

 

ですが、ミキサーの内部を通っている信号だったり、インターフェイスに入力する信号だったりと、多くの部分はこのラインレベルになっています。 

ここに使うケーブルもおなじみのシールドケーブルです。

ラインレベル 出力が中くらい

 

アンプレベル

パワーアンプからスピーカーまでの出力レベルです。スピーカーレベルとも言います。

 

ここに使うケーブルがスピーカーケーブルです。

スピーカーケーブルは大きな出力に対応できるように導線が太くなっています。 

つまり、楽器用ケーブルとスピーカーケーブルの違いは出力レベルの違いなんですね。

 

パワーアンプからの出力はかなり大きいので、楽器用のケーブルを使うとキャパオーバーなのです。

自動車が歩道を走るようなものだと思ってください。

 

間違えて楽器用ケーブルを使ってしまうと、コネクタの故障や、最悪の場合発火にも繋がりますので、絶対にやめましょう!

アンプレベル 出力が大きいスピーカーケーブルを使う

 

コネクタの形状

コネクタにはいくつか種類があるのでご紹介しておきましょう。

2P

CANARE ( カナレ ) / SC20-F15-SB Black

CANARE ( カナレ ) / SC20-F15-SB Black

見た目がややこしいのがコレ。

 

アンプの出力側、スピーカーの入力側の両方とも2Pフォンで接続するようになっているものが多くあるので、楽器用のケーブルと間違えないように気をつけましょう。

 

参考画像(アンプの出力端子):

MARSHALL ( マーシャル ) / 1959HW

MARSHALL ( マーシャル ) / 1959HW

 

参考画像(スピーカーの入力端子):

MARSHALL ( マーシャル ) / 1936

MARSHALL ( マーシャル ) / 1936

 

スピコン

CANARE ( カナレ ) / SC15NL Black

CANARE ( カナレ ) / SC15NL Black

ガチッと接続でき、誤って抜けてしまう心配が少ないのが特徴です。

楽器用アンプだと特にベースアンプの接続によく使われてますね。

 

バナナ

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / SBB07

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / SBB07

先端の形状がバナナのように見えることから、このように呼ばれています。

接続部の穴に差し込むだけなので抜き差しが簡単なのが特徴です。

 

Yラグ

OYAIDE ( オヤイデ ) / ACROSS 3000 Y/1.5

OYAIDE ( オヤイデ ) / ACROSS 3000 Y/1.5

先端がY字になっているタイプで、挟み込むようにして接続します。

小型のカラオケシステムとか、家庭用の機材でよく見られます。

 

先バラ

BELDEN ( ベルデン ) / STUDIO814

BELDEN ( ベルデン ) / STUDIO814

ケーブル内部の芯線をよじって接続部に挟み込むだけのシンプルなものです。

要はコネクタ無しの裸状態ですね。

こちらも家庭用でよく使われています。

 

楽器用の2Pフォンと見分ける方法はあるの?

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見分ける方法は・・・正直、ないです。

 

というより見た目で判断するのは危険です。

まぁ型番を検索すれば分かりますが、ライブハウスやリハスタであれば素直にスタッフさんに確認しましょう。

 

自分でケーブルを用意するのであれば、スピーカーケーブルだけ色や見た目の違うものを使用するというのもひとつの対策法です。

たとえばこういうケーブルを使うのもアリですね。(もちろん音の好みにもよりますが・・・)

BELDEN ( ベルデン ) / BELDEN #9497 2SS

BELDEN ( ベルデン ) / BELDEN #9497 2SS

 

 

 

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*1:アンプヘッドとスピーカー(キャビネット)が分かれているタイプ。スタック型ともいいます。