EastWestのPLAYエンジンというのは、プレイバックサンプラー*1の一種です。
プレイバックサンプラーとしては、Native InstrumentsのKontaktや、SteinbergのHALionなども有名ですね。
とかいう前置きはいいとして、本題!
そのPLAYというプレイバックサンプラーがトラブっちゃったんです!
PLAYを使おうとするとCubaseが落ちるようになった!
僕は2010年からPLAYを使っているんですが、初めて大きなトラブルに出くわしました。
音色ライブラリを読み込もうとするとCubaseが落ちる!
1つ目のトラブルはこれ。
PLAYには、オーケストラ音源だったり、民俗楽器音源だったり、様々な音色データがあるのですが、
その音色を読み込もうとすると、ホストアプリケーションであるCubaseが落ちるようになってしまったんです!
古い曲データでも、PLAYを使っているものは開けない!
さらに、2つ目のトラブル。
過去に制作した曲のデータ(プロジェクトファイル)でも、PLAYを使っているものは開けなくなってしまったんです!
正確に言うと、開こうとするとCubaseが落ちるという状況。
これが大問題。
僕の曲の9割は、どこかしらでPLAYを使っているんです。
つまり過去のプロジェクトの9割は開けない!
パラデータ納品が迫っているものもあったので、大ピンチ!です。
解決の為に自分でやってみたこと
まず自力で色々試しました。
ただ、先に言っておきますが、ここに挙げる方法では解決しませんでした。
PLAYエンジンをアップデート
僕の使っていたPLAYエンジンは4.2.25というバージョンだったので、これを4.3.3にマイナーアップデートしてみました。
ちなみに現時点でバージョン5がリリースされていたのですが、OS等の対応可否も確認していなかったので、とりあえずメジャーアップデートは避けました。
Cubase初期設定ファイルのリセット
DAWは、起動する際にテンプレートなどの様々なデータ(初期設定ファイル)を読み込みます。
初期設定ファイルのリセットとは、このデータを一旦リセットして、Cubaseを初めてインストールした時と同じ状態に戻すことを言います。
DAWでなにかトラブった時には、まずこれを試すという人も多いと思います。
初期設定ファイルのリセット方法はこちらを参照
【Cubase Pro/Artist 8.5】Windows 7環境における「初期設定ファイルのリセット」方法を教えてください。 - ヤマハ
で、これらの方法では残念ながら解決しませんでした。
その後、無事解決!そこに至るまでの流れ
バージョン5にアップデート
自分ではお手上げだったので、代理店のサポートに問い合わせました。
すると、「ひとまず最新バージョンであるPLAYの5.0.4にアップデートしてみて、動作確認を行ってください」という回答。
OS(Win7)等、動作要件はPLAY5でも満たしていたようなので、言われたとおり、PLAY5をダウンロード、インストールしました。
バージョン5にアップデートした結果・・・
・PLAYの音色ライブラリを読み込めない→解決!
・PLAYを使っている過去の曲を開けない→未解決のまま
と、まず半分だけ解決。
で、このとき、新PLAY(5.0.4)をインストールした後も旧PLAY(4.3.3)が残ったままになってました。
古い方は勝手にアンインストールされるかと思っていたのですが、そうではなく、
新旧が混在している状態です。
なので、Cubase上でも新PLAYと旧PLAYが両方選べる状態。
旧PLAYの方を立ち上げると、やはり音色ライブラリを読み込んだ時点でCubaseが落ちると言うのは変わらずでした。
でも、これから新しく作る曲に関しては、新PLAYの方を使えばいいので、ひとまずそちらは解決。
あとは、過去の曲を開けるようにするだけ!なんですが、
この段階で、再度サポートに問い合わせても返答無し!笑
いつまでも待つわけにいかないので、自力でなんとかしてみようと頑張りました。
古いバージョンをプラグインフォルダから移動
とりあえず、旧バージョンに何らかの異常が起きたのは間違いない。
そこで試してみたのが、「旧バージョンのDLLファイル(プラグインの本体みたいなもの)を別のフォルダに移す」という方法。
「曲データを開く時に旧PLAYが見つからなければ、自動的に新PLAYを読み込みにいくんじゃないか」という気がしたんです。
旧バージョンのDLLファイルを別のフォルダに移した結果・・・
・PLAYの音色ライブラリを読み込めない→解決!
・PLAYを使っている過去の曲を開けない→解決!
はい!両方OK!無事に過去の曲データを開くことが出来ました!
ただ、「自動的に新PLAYを読みにいく」という仮説はハズレで、やっぱり変わらず旧PLAYを読み込んでました。
でも問題は起きず。
プラグインフォルダを変更したことで、旧バージョンの異常のあった部分がリセットされたのではないか?というのが僕の仮説です。
原因がハッキリとはしないのがちょっと気持ち悪いですが、
なんにせよ無事に解決したので良かったです。
ちなみに
PLAYの最新バージョンである5ですが、音色ライブラリの読み込みスピードが格段にアップしてます!
今まではかなり遅くて、これが結構なストレスだったんです。
偶然の産物ですが、そこも解決されました。
まさに、災いを転じて福となす!というやつですね。
この記事を書いた人のTwitterはこちら。
*1:「プレイバックサンプラー」とは、サンプリングされた音色データを音源として利用できるツールで、自分で音をサンプリングするところからスタートする「サンプラー」とは違います。
(まぁ割とごっちゃになって使われている言葉ではありますけど)