今回は楽曲のキーを判別する方法について!
そもそもキーとはなんぞや?という方は、
過去記事の「曲のキー」って何?が分かる!音楽理論なんて知らないという人に向けて解説!をご覧ください。
2音鳴らせばキーは分かる!
曲のキーを判別するのに必要なのは2音だけです!
動画にしてみましたのでご覧ください。
【1音目】終止感のある音を探す
まずは曲を流しながら、半音ずつ鳴らしてみます。(0:23〜)
このとき、終止感のある音に着目しましょう。
メロディーが終わったような感じがする音です。
【2音目】その半音下の音を鳴らす
終止感のある音が見つかったら、その半音下の音を鳴らしてみます。
曲と合わなかったら、他に終止感のある音を探してみましょう。
半音下の音が曲と合う場合は、
1音目に鳴らした終止感のある音がキーの主音です。
たとえば動画の1曲目だと「ソ=G」の音で終止感を感じます。
なおかつ、半音下の音も曲に合っています。
終止感のある音を見つけ、その半音下の音が曲と合う場合
終止感のある音を主音とするメジャーキーだと判断できる
ということで、この曲のキーはGメジャーキーです。
マイナーキーの曲の場合は?
動画の2曲目のような、いかにもマイナーキーの曲の場合はどうでしょうか。(1:56〜)
この曲では「ド♯=C♯」と「ミ=E」で終止感を感じます。
そのうち、半音下の音が曲に合うのは「ミ=E」の方です。
かと言って「この曲はEメジャーキーです!」と言われたら「?」ですよね。
そこで、もうひとつの「ド♯=C♯」の方に着目してみましょう。
「ド♯=C♯」の方は、半音下の音は曲に合っていませんが、全音下の音は曲に合っています。
終止感のある音を見つけ、その全音下の音が曲と合う場合
終止感のある音を主音とするマイナーキーだと判断できる
ということで、この曲のキーはC♯マイナーキーです。
例外
ただし例外もあります。
ノンダイアトニックコードがある曲
曲中、一時的にダイアトニックコード以外のコード(=ノンダイアトニックコード)が出てくる場合、その部分に関しては上記方法が使えません。
ただ、あくまで「その部分に関しては」です。
一時的にダイアトニックコードから外れているだけであって、それ以外の部分では問題なく判断が可能です。
ある程度慣れてくれば、「ここはノンダイアトニックだな」と分かり、判別できるようになりますよ!
ノンダイアトニックコードについては、〜モーダルインターチェンジ〜 コードが分かると作曲が出来る!「ダイアトニック以外のコードを使ってみよう!」編 その1をご覧ください。
マイナーキーの一部
マイナーキーには3種類のスケールがあります。
ナチュラルマイナー
ハーモニックマイナー
メロディックマイナー です。
このうち、上記方法が当てはまるのはナチュラルマイナースケールだけです。
というのも、ハーモニックマイナーとメロディックマイナーは終止感のある音(主音)の全音下が曲に合わないんです。
たとえば動画にも登場したC♯マイナーキーの例でいうと、
ナチュラルマイナー
ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ シ
ハーモニックマイナー
ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ シ♯
メロディックマイナー
ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ♯ シ♯
というスケールです。
主音(=ド♯)の全音下(=シ)が登場するのはナチュラルマイナーだけですね。
よって、全音下の音が曲に合うかどうかでは判断できない、ということになります。
ただし!マイナーキーでは、曲中スケールが混在していて当たり前です。
むしろ、1曲を通してずっとハーモニックマイナーやメロディックマイナーだけでできているのがまれなんです。
ですので、これも慣れてくれば判別できるようになりますよ!
マイナーキーについて詳しくは、平行調と同主調って何?あわせてマイナーキーのダイアトニックコードもご紹介!をご覧ください。
まとめ
・終止感のある音を見つけ、その半音下の音が曲と合う場合、終止感のある音を主音とするメジャーキーだと判断できる。
・終止感のある音を見つけ、その全音下の音が曲と合う場合、終止感のある音を主音とするマイナーキーだと判断できる。
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