おとてく

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作曲家/レコーディングエンジニアが書く、DTM、作曲、レコーディングメディア。

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【オーディオストック】大量登録から1年経ってどうなった!?

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どうもA.TARUI(@ototekublog)です。

 

昨年2020年の4月、おうち時間がたっぷりあったため、オーディオストックに大量登録しまして、こんな記事をアップしました。

 

そこから1年が経過し、売上にどう変化があったのか、見ていきましょう!

  • 定額制(サブスク)プランが大きく伸びた!
  • 単品購入も微増
  • どんな曲が売れているのか 
  • オーディオストックはまだまだブルーオーシャン?
  • オーディオストックの作品を購入する方向け
    • 定額制スタンダードプラン
    • 定額制動画配信者プラン
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実機のコンプレッサーって買った方がいいですか?

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Q.実機のコンプレッサーって買った方がいいですか?

プラグインのコンプレッサーを使ってるんですが、思うようにかっこいいミックスができません。
サンレコを読んでると、プロは1176とかLA-2Aとかのアウトボードを所有してますよね。
やっぱり実機のコンプを導入した方がいいでしょうか?

 

A.買わなくていいです。

こんにちは。
A.TARUI(@ototekublog)です。

正直、買わなくていいです。
というより、実機のコンプを使ったからといって極端に音質が向上するものではないというのが正しいですかね。
そもそも、実機をどれだけミックスで使うかは疑問です。

 

実機のコンプはミックスで使うのか

実機、つまりハードウェアのコンプレッサーってミックスでどのくらい使うんでしょうか。

あくまで僕の場合ですが、10回に1回も使ってないです。

その理由は主に4つありまして・・・

 

・スタジオにある台数分しか使えない

僕はレコーディングスタジオに出向いてミックスすることもありますが、それでもミックスはプラグインでほぼ完結させてます。

 

プラグインのコンプレッサーだったら、1つ買ってしまえば何トラックにだってインサート出来ます。

が、実機の場合は台数分しか使えません

1台のLA-2Aを、キックにも、スネアにも、ボーカルにも・・・というわけにはいかないんです。

 

もちろん、コンプを通した音を逐一録音すれば1台の実機を複数に使うことは可能ですが、

ミックスの終盤で「やっぱりアタックタイムをもうちょっと遅くしよう!」とか思ったらまたイチから繋ぎ直しです。

 

 

・コンディションを信用できない

プラグインっていつも同じ音がするんですよ。

実機はそうはいかないです。

下手したら、5分前と今で音が違う!なんてこともあります。

 

さすがにそれは極端でも、スタジオのメンテナンスによっては信用できないコンディションのものがあるのは事実です。

プラグインの方が実機より断然良い音がすることも珍しくありません。

UADプラグインとか、本当にすごいクオリティですよ。

 

・値段が高い 

個人で買うとなるとこれもデメリット要素ですよね。

 

さっきも書いたように、プラグインと違って1台買えば何トラックにでも使えるというものではないので、コスパという意味ではメチャクチャ悪いです。

 

質問者さんが例に挙げた1176は税込265,320円。LA-2Aに至っては459,800円(!)もします。(2021年4月現在 サウンドハウス価格)

お金がたくさんあるなら止めはしませんが・・・。

 

もちろん安くて品質が良いアウトボードもありますが、プラグインの方が遥かにコスパは良いですよね。 

1176LN / サウンドハウス

LA-2A / サウンドハウス

 

 

・物理的に出力→入力することによるデメリット

実機ですので、ミックスに使用するにはDAWの音を一旦出力して、コンプを通してからまたDAWに戻さなければいけません。

ここでレイテンシーが発生します。わずかな遅れですが、たとえばスネアの表のマイクにだけコンプをかけた場合、裏のマイクと位相ズレを起こしてしまいます。

 

また、使用するケーブルやパッチベイによって音質の変化(劣化)もありますし、ノイズ混入の危険性もあります。

じゃあ実機は要らないの?

じゃあ、そもそも実機要らないじゃん!という声が聞こえてきそうですが(笑)、

ミックスにほとんど実機を使わないというのはあくまで僕の場合で、積極的に使う方もたくさんいらっしゃいます。 

やはり、実機独自の音のカラーが存在するのは事実ですしね。

 

それと、ミックス時ではなくレコーディング時の掛け録りでは、現代でも実機が頻繁に用いられます

過去の記事があるので詳細は割愛しますが、 プロミュージシャンやレコスタが大量のハードウェアを所有する理由としては、掛け録りができる*1というのは大きいのではないでしょうか。

 

それと、実際に手で触る操作性の良さはプラグインにはないメリットです。

もっとも、慣れていない人にとっては、かえってデメリットになる部分かもしれませんが。

 

まとめ

・実機のコンプレッサーを導入したからといって、極端に音質が向上するものではない。

・実機をミックスで使うデメリットも存在する。

もちろん、実機コンプをミックスで使う良さもありますが、まずはプラグインでカッコイイミックスができるように頑張りましょう!ってことですね。

 

 

 

*1:プラグインの掛け録りはレイテンシーが発生するため一般的ではありません。ただ、最近ではDAWの前段階にミキサーソフト(Universal AudioのConsoleやRMEのTotalMixなど)を使うことで、DSP処理によるプラグインなら低レイテンシーで掛け録りできるようにはなってきました。

Q.スピーカーには絶対にスピーカーケーブルを使わないとダメなんですか?

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Q.スピーカーには絶対にスピーカーケーブルを使わないとダメなんですか?

スピーカーケーブルというのがあると聞きました。
その名の通り、スピーカーにはスピーカーケーブルを使わないといけないのですか?

 

A.スピーカーの種類によって異なります。

こんにちは。
A.TARUI(@ototekublog)です。

スピーカーには大きく分けてアクティブスピーカーパッシブスピーカーの2種類があります。
このうち、スピーカーケーブルを使うのは、パッシブスピーカーの場合のみです。
詳しく見ていきましょう。

 

アクティブスピーカー

アクティブスピーカーというのは、スピーカーの内部にパワーアンプが内蔵されているタイプのスピーカーです。

パワードスピーカーともいいます。

 

DTM、宅録で使うようなモニタースピーカーは大抵がこのタイプになっています。

 

パワード・スタジオモニター 一覧 | サウンドハウス

 

パッシブスピーカー 

それに対してパッシブスピーカーアンプが内蔵されていないタイプのもので、有名なところでいうとYAMAHAのNS-10M(通称"テンモニ")がそれです。

アンプが内蔵されていないので、パッシブスピーカーを使用する際には別途パワーアンプが必要となります。

 

PA用途のスピーカーや、レコーディングスタジオにある大型のモニタースピーカーもパッシブであることが多いです。

 

スピーカーケーブルを使うのはこちらのタイプです。 

そもそもスピーカーケーブルというのは、パワーアンプから出た音声信号をパッシブスピーカーに入力する際に使うケーブルです。

  

 

そして、アクティブスピーカーには通常のマイクケーブルを用います。

 

アクティブとパッシブの見分け方はありますか?

自分が買ったスピーカーがアクティブなのかパッシブなのか分かりません。

 

見分け方は簡単です。

アクティブスピーカーの場合は、内蔵されているパワーアンプを動かすための電源が必要です。
なので、電源ケーブルを繋ぐ必要があればパワードスピーカーなければパッシブスピーカーであると判断できます。

 

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アクティブスピーカーの裏面。電源ケーブルの差込口があるのが分かる。

 

こちらはアクティブスピーカーYAMAHA MSP5 STUDIOの裏面を見た写真です。

内蔵のパワーアンプを駆動させるため、電源が必要です。

 

オーディオインターフェイスやモニターコントローラーから、マイクケーブルを使って繋ぎます

 

 

 

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パッシブスピーカーの裏面。電源を取る必要が無い。

こちらはパッシブスピーカーElectro-Voice ZX1-90Bの裏面を見た写真です。

 

パワーアンプからの音声信号を入力するのにスピーカーケーブルを使います

 

 

 

2020年 オーディオストックで最も稼いだ曲を教えます!

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あけましておめでとうございます!A.TARUI(@ototekublog)です。

今年もよろしくお願いいたします!

 

さて、

本日オーディオストックの12月分の定額制プラン報酬が付与されまして、

これで2020年分の全売上が確定したことになります。

 

そこで今回は、

昨年オーディオストックで最も稼いでくれた楽曲をご紹介いたします!

  • 稼いだ曲BEST5!
    • 第1位
    • 第2位
    • 第3位
    • 第4位
    • 第5位
  • 参考記録
  • まとめ
  • オーディオストックの作品を購入する方向け
    • 定額制スタンダードプラン
    • 定額制動画配信者プラン
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閉店のアノ曲は『蛍の光』じゃないってご存知でした!?

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Q.百貨店などの商業施設で、閉店を知らせる音楽といえば何でしょう?

 

・・・こう問われたら『蛍の光』と答えてしまう人が多そうですね。

でも、実は違うんです!

  • 閉店のあの曲は『別れのワルツ』です
    • 何が違うの?
  • どちらも原曲は同じ
    • 経緯〜蛍の光〜
    • 経緯〜別れのワルツ〜
  • おわりに 
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ミュージシャン・ナレーターに今こそ「宅録」のススメ!

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どうもA.TARUI(@ototekublog)です。

 

緊急事態宣言が延長されましたが、いかがお過ごしでしょうか。

僕は相変わらずほぼ家から出ておりません。

 

今回は、そんなご時世のミュージシャン・ナレーターにとってタイムリーな、宅録のお話です。

  • 宅録できる人が重宝されます
  • 宅録に必要なもの
    • DAW環境
      • オーディオインターフェイス購入時の注意点
    • マイクは"近め"で!
      • ラージダイアフラムマイクを使うなら
  • おわりに
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