「ダイアトニック以外のコードを使ってみよう」7回目!!
今回はaug(オーギュメント)です!
このシリーズの記事一覧
④-1モーダルインターチェンジ
④-2セカンダリードミナント
④-3リレイテッドⅡm7
④-4パッシングディミニッシュ
④-5分数コード
④-6sus4
④-7 aug ←今回
④-86thコード
aug
「オーギュメント」と読みます。(「オーグメント」とも)
ルート、長3度、増5度*1からできています。
この譜面だとCaugというコード。
ド、ミ、ソ♯になります。
「C+」と表記する場合もありますが意味は全く同じです。
さて、単体で鳴らすと奇妙な感じがするaugコード。
しかし、コードは順番が大事!
進行の中で用いると非常に魅力的に響くコードなんです!
ではここから、よくあるaugの使い方を2つ紹介していきましょう。
Ⅰ→Ⅰaug
まずはⅠ → Ⅰaug。流れるような美しいコード進行です。
Cメジャーキーでいうと、
C → Caugですね。
ここではソ → ソ♯という動きがあるので、次にラが含まれるコードを持ってくるのが定番です。
もちろん絶対ではないですが、この半音の動きが滑らかさを生むワケですね。
【参考楽曲】GReeeeN『キセキ』
1:14あたりから聴いてみましょう。
この曲はCメジャーキーですね。
C → Caug → Am → C/Gの進行で、
ソ → ソ♯ → ラ → ソの流れが生まれているのが非常に滑らかです。
同じパターンが用いられている曲
・ディーン・マーティンetc.『Everybody Loves Somebody』
歌いだしの、
「Everybody loves somebody sometime」の部分がⅠaugです。
Ⅵ→♭Ⅵaug
次に、Ⅵ →♭Ⅵaug。ルート音だけが半音下がる進行です。
Cメジャーキーでいうと、
Am → A♭augですね。
ルートだけがラ → ラ♭と動いています。
ラ → ラ♭と来たら、次はソをルートに持ってくるのが鉄板です。ほぼ100%。
augは、こういう半音ずつ下降する進行の経過コードとして使われる事も多いですね。
【参考楽曲】藤井フミヤ『TRUE LOVE』
1:06あたりから聴いてみましょうか。
まず原曲キー(D♭メジャーキー)のコード進行はこちら。
ルートが半音ずつ下降していて、すごく美しい流れですね!
※B♭♭(ダブルフラット)はAと異名同音です。
Cメジャーキーに直してみてみましょう。
こうなります。
同じパターンが用いられている曲
・Mr.Children『くるみ』
サビ、
「とはいえ暮らしの中で 今動き出そうとしている はぐるまの」
の部分が♭Ⅵaugです。
Ⅵからのルートの半音下降がスムーズですね。
・Janne Da Arc『霞みゆく空背にして』
Bメロ、
「口づけて 愛し方 教えてくれたなら」
の部分が♭Ⅵaugです。
こちらもⅥからルートが半音ずつ降りていってるわけですね。
今回はここまで!
次回は6thコードです!
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*1:5度の音を半音上げた場合に増5度と呼びます。(「augment」は「増強する」という意味です。)